 MENU |
|
|
|
|
研究テーマ
電気自動車の運動制御に関する研究を行っています。
|
| 電気自動車の操舵安定性向上を目的としたヨーモーメントオブザーバの設計法に関する研究 |
|
インホイールモータ搭載電気自動車は，左右輪で独立駆動することにより重心軸周りのモーメントを積極的に発生させることが可能です。
ヨーモーメントオブザーバを用いることで，高速走行時の横風の影響を抑圧できるとともに，自動車の前輪操舵からヨーレート（ヨー運動）までの特性がノミナル化されることで
車両の特性を変更できるため，ドライバにとって運転しやすい特性を得られます。
（発表文献１，２）
|
| 瞬間低μ路およびスプリットμ路における電気自動車の駆動力配分法に関する研究 |
インホイールモータ搭載電気自動車のように，前後輪もしくは4輪独立駆動が可能な自動車では，
まだらにつもった雪，木の陰にできた凍結路，雨に濡れたマンホールや橋のつなぎ目など，瞬間的に低μとなる条件でも，
前後輪どちらかが滑った時に粘着しているタイヤで駆動力を補うことで4輪合計の駆動力を維持することが可能です。
それによって，ドライバはより安定・安心して運転可能であると考えています。
（論文誌１，発表文献３，５，９）
当研究室で提案されてきたスリップ率推定，ドライビングスティフネス推定を用いたより実用的な手法についても検討しています。
（発表文献８）
三菱自動車工業との共同研究で，三菱自動車工業が開発した前後輪独立駆動可能なプラグインハイブリッド電気自動車にも本制御法を導入して実験を行いました。
（発表文献４，６）
|
| タイヤブラシモデルを用いた最適スリップ率推定 |
|
発表文献３〜６では，トラクション制御である駆動力制御について，低μ路で駆動力が最大となるスリップ率を既知としていました。
しかし，このスリップ率は実際には路面状況やタイヤによって変化することが知られています。
低μ路での加速時により強力な加速力を得る，減速時にはより短い距離で停止できるためには
駆動力が最大となるスリップ率をリアルタイムに推定する必要があるため，そのような研究を進めています。
（発表文献７）
|
| 論文誌論文 |
- 前田健太, 藤本博志, 堀 洋一, "瞬間低μ路での駆動力維持を目的としたインホイールモータ搭載電気自動車の前後輪駆動力配分法", 機械学会論文集C編, Vol. 78, No. 794, pp.3383-3392, 2012
DL
|
| 発表文献 |
- 前田健太, 藤本博志, 堀洋一, ``電気自動車の操舵安定性向上を目的としたヨーモーメントオブザーバの設計法に関する基礎検討", 平成23年電気学会産業計測制御研究会, IIC-11-141, pp.43-48, 2011
DL
- Kenta Maeda, Hiroshi Fujimoto and Yoichi Hori, ``Fundamental Study on Design Method of Yaw-Moment Observer for Improvement of Drivers' Comfort for Electric Vehicle", in Proc. The 37th Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society, Melbourne, Australia, pp.3715-3720, 2011.
DL
- 前田健太, 藤本博志, 堀洋一, ``瞬間低μ路での駆動力維持を目的としたインホイールモータ搭載電気自動車の前後輪駆動力配分法", 日本機械学会 第20回 交通・物流部門大会 TRANSLOG2011, 3102, pp.171--174, 2011
DL
- 前田健太, 藤本博志, 堀洋一, 齋藤潤, 半田和功, ``瞬間低μ路での駆動力維持を目的とした車載モータ搭載電気自動車の前後輪駆動力配分法", 計測自動制御学会 第12回制御部門大会, P0096, pp.CD-ROM (6ページ論文), 2012
DL
- Kenta Maeda, Hiroshi Fujimoto and Yoichi Hori, ``Four-wheel Driving-force Distribution Method for Instantaneous or Split Slippery Roads for Electric Vehicle with In-wheel Motors", in Proc. The 12th International Workshop on Advanced Motion Control, Sarajevo, Bosnia and Herzegovina, pp.1-6, 2012.
DL
- （共著）藤本博志, 江上奨, 前田健太, 齋藤潤, 半田和功, ``安全性／快適性／航続距離向上のための前後輪独立駆動電気自動車の制御", 自動車技術会 学術講演会前刷集, 49-20125261, pp.5--8, 2012
- 前田健太, 藤本博志, 堀洋一, ``タイヤブラシモデルを用いた最適スリップ率推定に基づく電気自動車の駆動力制御法", 平成24年電気学会産業応用部門大会, Vol. IV, pp.137-140, 2012
DL
- Kenta Maeda, Hiroshi Fujimoto, Yoichi Hori, ``Four-wheel Driving-force Distribution Method Based on Driving Stiffness and Slip Ratio Estimation for Electric Vehicle with In-wheel Motors", The 8th IEEE Vehicle Power and Propulsion Conference, pp. 1286--1291, 2012
DL
- (Co-author) Hiroshi Fujimoto, Junya Amada, Kenta Maeda, ``Review of Traction and Braking Control for Electric Vehicle", The 8th IEEE Vehicle Power and Propulsion Conference, pp. 1292--1299, 2012
|
| 受賞など |
- 2012/1/12 電気学会産業計測制御技術委員会優秀論文賞 受賞
前田健太, 藤本博志, 堀洋一, ``電気自動車の操舵安定性向上を目的としたヨーモーメントオブザーバの設計法に関する基礎検討", 平成23年電気学会産業計測制御研究会, IIC-11-141, pp.43-48, 2011
- 2012/3/23 日本機械学会交通・物流部門大会優秀論文講演表彰 受賞
前田健太, 藤本博志, 堀洋一, ``瞬間低μ路での駆動力維持を目的としたインホイールモータ搭載電気自動車の前後輪駆動力配分法", 日本機械学会 第20回 交通・物流部門大会 TRANSLOG2011, 3102, pp.171--174, 2011
- 2012/4/18 日刊工業新聞に研究成果が紹介されました。
『東大・三菱自、ぬれた路面を快適に走行するＥＶ向け技術開発−前後輪を別々に制御』
前田健太, 藤本博志, 堀洋一, 齋藤潤, 半田和功, ``瞬間低μ路での駆動力維持を目的とした車載モータ搭載電気自動車の前後輪駆動力配分法", 計測自動制御学会 第12回制御部門大会, P0096, pp.CD-ROM (6ページ論文), 2012
- 2012/6/1 電気学会産業応用部門 部門優秀論文発表賞 受賞
前田健太, 藤本博志, 堀洋一, ``電気自動車の操舵安定性向上を目的としたヨーモーメントオブザーバの設計法に関する基礎検討", 平成23年電気学会産業計測制御研究会, IIC-11-141, pp.43-48, 2011
|
|
